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キャンパストピックス
バイオカフェを開催しました!
2014.02.12
専門学校東京テクニカルカレッジ「バイオテクノロジー科」は、2月7日(金)にバイオカフェ『絹糸だけじゃない!医療にも役立つ"お蚕さま"~カイコってどんな昆虫?~』を開催しました。
今まで、外部と隔離された施設でしか飼育できなかった「光るクラゲの遺伝子を組込んだカイコ」が、網で外から生物が入り込まないようにしたうえで、養蚕農家が使っているような飼育室で養蚕できるようになります。(日本経済新聞記事)
この「遺伝子組換えカイコの飼育承認」についてのプレスリリースが、タイミング良く前日にあったため、当日は多くの参加者を迎えての開催となりました。
カイコの繭からは絹(シルク)が採れます。そのカイコに光るクラゲの遺伝子を組込むことで"光る絹糸"を作り出すことができます。実験では「緑色」や「オレンジ色」「ピンク色」に光る絹糸を見せていただきました。この光る絹糸でドレスを作成した例なども紹介していただきました。
また各テーブルでも簡単な実験を行いました。
天然繊維である絹糸の表面には、セリシンと言うタンパク質がフィブロインと言う絹糸本体を取り囲み繊維を構成しています。生糸をアルカリ性の薬品(石鹸・灰汁・曹達など)で精練してセリシンという膠質(こうしつ)成分を取り除き、光沢や柔軟さを富ませた絹糸(練糸)を作ります。セシリンを剥がさないと絹糸に染料が浸透しないので、絹糸独自の発色性と、しなやかさが出ないからです。
光る遺伝子は、絹糸本体(フィブロイン)とセリシンの、どちらにも組換えることができます。
各テーブルの実験では、絹糸本体とセリシンのどちらが光っているのか、それぞれが溶け出した溶液にライトを当てて確認をしました。
講演では、カイコのタンパク質生産能力を活用して医薬品や化粧品の開発が進んでいるなど、幅広くカイコの活躍を紹介していただきました。
また講演後には、着色料を使用せずに最初から色のついている「カラーシルク」をお土産にいただきました。