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キャンパストピックス
9月のオープンカフェ
2014.09.09
専門学校東京テクニカルカレッジ 環境テクノロジー科は、サスティナブル社会の実現を目指して資源リサイクル・リユースに取り組んでいらっしゃる(株)リーテムの杉山様をお招きして、9月5日(金)にエコカフェ『小型家電リサイクル~都市鉱山の活用にチャレンジする~』を開催しました。
使わなくなった携帯電話や音楽機器、ゲーム機などの小型家電には「ベースメタル」といわれる鉄や銅、「貴金属」の金や銀、そして「レアメタル」といわれる希少な金属など、様々な鉱物が含まれています。
そのため、使用済み小型家電は都市にある鉱山という意味で「都市鉱山」といわれています。
都市鉱山は天然鉱山よりも埋蔵量が推定しやすく、日本の都市鉱山埋蔵量は、
金6,800t(世界1位)、銀60,000t(世界1位)、銅3,800万t(世界2位)、白金2,500t(世界3位)
などとなっており、世界有数の鉱山といえます。
この都市鉱山の資源を有効活用できれば、輸入に頼る日本の資源不足解消に役立つと考えられます。
しかし都市鉱山(リサイクル)には、現状では4つの壁があります。
1)分散の壁・・・・・資源が分散しており、消費者の手元から効果的に集める必要がある。
2)廃棄物の壁・・・多くの部分がプラスチック等であり、それらの有効利用法が未定。
3)コストの壁・・・・携帯電話1台で希少金属は100円程度なので、それ以下のコストでリサイクルが必要。
4)時代の壁・・・・・日本国内の都市鉱山は減少傾向。(海外の都市鉱山を開拓していこうとする動きもある)
これらの問題点について、ひとつずつ打開策を考えていくことがサスティナブル社会の実現に近づいていくことではないかと思いました。
さて、9月のオープンカフェはもう1回あります。
9月19日(金)に、バイオカフェ『ネムリユスリカの不思議な力~驚異の生物を調べて・活かして・守れ!~』を開催します。農業生物資源研究所 昆虫機能研究開発ユニット上級研究員の奥田隆先生をお招きして、お話を伺います。乾燥幼虫の水戻し実験も行います。本当に生き返るのか!?みなさんの目で確認してみませんか。
定期的に開催している東京テクニカルカレッジ「オープンカフェ」は4つの分野があり、(1)「Eco Cafe」私たちを取りまく環境について、(2)「Bio Cafe」食品や医療など健康について、(3)「Archi Cafe」住まいやインテリアについて、(4)「Web Cafe」ICT・ユビキタスなどの通信関連について、東中野校舎の6階学生ホールでゆっくりお茶を飲みながら、普段聞けないお話を聞くことができます。どなたでも参加費は無料ですので、お気軽にお申込みください。