ホーム > キャンパストピックス > セミナー授業 「軽自動車ダート耐久レース参戦」
キャンパストピックス
セミナー授業 「軽自動車ダート耐久レース参戦」
2017.10.17
先日、2年生のセミナー授業で、千葉県成田市ダート・コースで行われる軽自動車ダート耐久レースに作製車両で実際に参戦しました!
前日から当日にかけての臨場感ある様子をお伝えいたします!
レース前日の朝から学生は集合、テキパキと出発の準備を始める。
3か月前にみんなで練習走行へ行っているので準備・車両等積載は慣れてきた。
出発前にやる気を見せる。
2台の車両を積載して、いよいよ耐久レース会場のある千葉の成田に向け出発。
休憩は途中のサービスエリアで食事をとりつつ...
積載車、2tトラック、乗用車2台の合計4台体制のチームは順調にコマを進める。
大会の会場が千葉県の成田なので、途中で今回はちょっとだけ成田空港も見学してみた。
コース近くに宿泊、今回は車両を完璧に仕上げて来たので夜間作業は無い。
代わりにコースの説明やラインの確認、役割分担など会場での細かい調整を夜間まで宿泊先で行う。
当日は早朝から宿泊先の駐車場を借りて最終チェック作業。
そしていよいよ敵陣(大会会場)に乗り込む。
行くぞっ、おう!
NATSレース会場到着後、直ぐに積載を降ろして車両整備に入る。
テントを設営してチームのピットを陣取る。
休む間もなくブリーフィングが始まる...
まずは車が綺麗なうちに記念写真...パチ!
学生はこの後、経験する耐久レースという地獄の意味をまだ知らない。
車両の準備も急いで進める。
ラップ(周回数)の計測用にトランスポンダという無線機材を車両に装着。
同時にゼッケンも貼り付け、各部のチェック!ホイールナットの増し締めも忘れない。
ブリーフィング(事前説明)、車検が終了したら練習走行開始。
ドキドキのコースイン!
順調にドライバーを交代しながら難なく練習走行終了。
その後、個人毎のタイムアタック計測を開始、各チーム練習走行とは違い全開で走行!
学生達も周りにつられて全開走行になってしまう。
(屋根に付いている小さい箱がトランスポンダ)
今日は晴天に恵まれたが、前日までの雨で路面は所々がウェットのままになっている。それでもダート・レースは土の上を全開で走行する競技。
それの耐久なので、車両が接触したりコースアウトしたりで次々と走行不能になっていく。
...生き残りゲームのような競技です。
ゼッケン6番7番、順調にタイムアタックを重ねる。
2台ともあっという間に泥だらけ...
多少のコースアウトや接触による損傷は直ぐに補修する。
まだタイムアタック中、耐久レース本選までは少し時間が有る。
ドライバー交代の間に泥を落とす。窓を拭く。
...あっという間にタイムトライアルの時間が終わる。
午後は本番の2時間耐久レースに突入!
順調にラップを重ねる ...暇もなく、30分後にゼッケン6番。
泥の下り坂でハンドルがとられて激突!
レッカーで運ばれてくる...。
バンバーがめり込んでフロントタイヤが干渉、ハンドルが切れない!
まだ始まったばかり。こんなところでリタイヤはしたくない。
直ぐに鉄パイプを差し込んで簡易的に修復。ウインカーも点灯するように加工...復活!
再スタートして頑張る!
1時間後、次はゼッケン7番がエンジンストップ!
自走不能でレッカーされてくる...。
バンパーとフロントグリルが落ちている。
外傷の補修をしながら原因を考える。
火は飛んでいる。点火は大丈夫だ。
あれ? プラグが...白い?
水温計は? ...中央、正常!
燃料計は? ...4分の2有ります。
ポンプは? ...動いています。
燃料ホース外すと? ...出て来ません。
下回りの漏れは? ...なさそうです。
燃料フィルターを外せ! はい。
あれ? タンクが凹んでいる?
待った、それなら...まず燃料入れて確認が先だ!
でも燃料は入っているはずじゃ... いいから入れろ!(燃料を携行缶から補充する)
クランキング! ...あ、ホースから燃料来ました。 OK!
直ぐに戻して始動点検。
チュンチュンチュン...。 かかりません。 ガス欠と同じ状態だよ、もっと回せ!
チュンチュンチュン、チュンチュンチュン、ドゥルン...。 かかった! 直ぐに走れ!
まだ走れる!
みんなの顔が明るくなる。
嬉しくて鳥肌が立つ。
何度何度も壊しては直す を繰り返す。
自分の車両が気になって誰も目が離せない。
路面も荒れすぎて、途中でコース整備が入る。
そしてチェッカーが振られ...2時間終了。
結果:2台エントリーで6位、7位。(10台エントリー中)2台とも完走。
トロフィーはゲット出来なかったが、それぞれ商品はきっちりゲット出来た。
このセミナーの目的である「PDCAの思考力を養う事」は、説明する必要もないくらい学生一人一人が刷り込みの様に学習しました。
そして自らの能力として生かし切った事は、全員が満足な顔で終了している写真が証明しています。
今回も、参加学生の父兄、セミナー卒業生、教員や友人知人がたくさん応援に来ていただきました。
中でも特筆なのは、7年前の卒業生が就職先(中央いすゞ株式会社)の同僚とチームを作って参戦してくれた事です。
継続は力になりますね。
軽自動車ダート耐久レース参戦を許可して頂いた方々、応援して頂いた方々、ありがとうございました。
以上
楽しかった!