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F4 女性チームが大健闘!(エンジンメンテナンス科)
2015.10.03
フォーミュラ4 女性チームが初参戦&大健闘!!(エンジンメンテナンス科)
9月26日(土)、エンジンメンテナンス科のセミナー『競技車両の整備と実際』の一環として、富士スピードウェイにて行われた、" フォーミュラ4地方選手権 東日本シリーズ第5戦" に2チームが参戦しました。
21号車のドライバーは、中野校・自動車整備科卒業生の相馬 智宏選手。チームのメンバーは、2日前から現地で車両の最終セットアップを行い、本番に臨みましたが、午前中の予選で車両にミッショントラブルが発生!何とか予選通過したものの、午後までに完全にトラブルを解消できず、残念ながら決勝レースは出走できませんでした...。
「これからしっかり準備をして、次の大会には万全の状態で臨みます!」(エンジンメンテナンス科2年 宮路さん )
22号車は、当校初の女性チーム!メカニックは在校生と卒業生でチームを組みました。
左から、
中西 久美さん(品川校・自動車整備科 卒業生)
池島 実紅ドライバー(セルブス・ジャパン所属)
藤岡 千晶さん(中野校・自動車整備科 2年)
長谷川 佑美さん(エンジンメンテナンス科 卒業生)
※村上 リサさん(エンジンメンテナンス科 1年)はこの日は体調不良で欠席
レース10日前に初めて全員で顔合わせをしたメンバー。
「すっかり現役を退いていたので、今回お声をかけていただいて驚きました。現役のときはマネージャーとして関わっていて、場の雰囲気に触れてはいたけれども、実際メカとしてはやってはいなかったから、できるのかな...って正直不安でした」(中西さん)
「女性チーム結成という噂は前々から聞いていて、気になっていました。私は整備科なのでまさか参加させていただけるとは思わなくて。すごくうれしかったです」(藤岡さん)
「ありがたいチャンスだと思いました。前からF4のセミナーに参加させていただいてたんですけど、今回メカニックという目線で参加できたことは、いい経験になりました」(長谷川さん)
当日は、予選を7位で通過。決勝レースも無事完走し、アルミクラスで2位となりました!メカニックの3人は、全身の力をフルに使い切って頑張りました。
「力がなさすぎてしんどかったです。道具の使い方を工夫したりして、力のない私たちでも何とか形になったかな...と思います」(長谷川さん)
「ブランク10年以上なので、筋肉痛です。ガチガチですよ(笑)」(中西さん)
「緊張とドキドキしかなかったです。最後バッテリーをつなげるときも、緊張して涙が出そうになって。でも力の入れどころとか、これからも使える技を教えてもらいました。すごく楽しかったです」(藤岡さん)
一方、小さい頃から男性ばかりのレースの世界で戦ってきた池島選手。女性メカニックとのレースは初めての経験だったとか。
「やっぱり、気を遣うことなく話しやすい雰囲気があって、私もドライビングに集中できました。とてもいい環境でした。だいぶマシンのことがわかってきたのですが、ただバランスがしっかり決まり切らなかったのでちょっと悔いが残っています。でもその中でも自分の精一杯は出せたのかなとは思います。次はもうちょっとマシンについて勉強して、ワンランク上のところで全力を出し切りたいなと思います」(池島選手)
女性チーム結成にご協力いただいた、レーシングチーム" セルブス・ジャパン" 代表の池田さん(品川校・自動車整備科 卒業生)にお話を伺いました。
「技術的には、男性も女性も大差はないと思います。今回感じたのは、やっぱり力ですよね。ボルト1本緩めるのでも、普段何気なく男子学生がしていることが女性だとかなり難しい。レースの世界では女性だからという特別扱いがないので、力のハンデがあることを覚悟して、トレーニングするなりして臨まなければならない仕事かな、と。
それと、男女問わず、学生のうちからメンタルを鍛えるプログラムや授業などがあってもいいかなと思います。最初できなくてもあきらめずにやっていれば、いずれできるようになりますから。
今回のような女性だけのチームというのは、成長するには良い方法だと思いました。どうしても男性が混ざるとつい手伝っちゃうことって多いと思うんですね。今回も、女性だけの中でやるしかないっていう逃げられない環境で、なぜ緩められないか?→力がないから→じゃあ力をつけないといけない、と自然に気づくことができた。彼女たちにとっても大きな自信になったと思います」
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両チームとも、準備をしっかり行い、次の大会に臨みます。